Audio-technica ATH-IM50 ノリの良いイヤーモニター
今回は、オーディオテクニカのIM50について紹介します。
外箱はこちら。こちらもコンパクトにまとまっている。
中身は、取説とシリコンのイヤーピースが大小3ペア、コンプライのMサイズ、巾着タイプのケースが付いている。こちらはビニル製。
本体はケーブルが着脱式になっている。この端子は独自規格のため、互換性は同シリーズ以外はない。
こちらがスペック。インピーダンスが10Ωと非常に低い。
この製品の特長は、1つのハウジングに2つのドライバを搭載していること。それによって、広い帯域再生ができるということ。
音質について
低音…そこまでパワフルではないが、しっかりと重低域が出ている。解像度もそこそこで、バスドラやベースのアタック感が強く感じる。
中音…ボーカルなどが非常に前に出る傾向にある。SE215と比べても周囲のBGMに潰されてしまうようなことはないように感じる。
音の分離はそこまで感じないものの、解像度は十分。
高音…SE215と決定的に違うところ。高価な複数のBAを搭載した機種には敵わないものの、豊かな音を出してくれる。音抜けも良い。
また、高音が刺さることは特に感じない。
装着感について
これもケーブルを耳の後ろに通すタイプであるが、耳へのフィット感はSHUREのほうが上に感じる。けれども、ケーブルの針金部分が柔らかく、自在に曲がるので、耳への追随性がいい。
ここは好き嫌いが分かれるところなので、できれば実際に装着して考えてもらいたい。個人的には、SHUREのほうが好き。
遮音性について
カナル型イヤホンとしては真ん中程度の遮音性。電車で使うと車内アナウンスは聞こえるが走行音はあまり気にならない。ただし、ボリュームを3分の1よりも上げると音漏れしてしまうので注意したい。
総評
全体的にSHUREのSE215と比較して書いてきたが、どちらがいいかは個人的な好みによって異なると思う。自分は、こっち(IM50)のほが高音の音抜けがよく、アタック感が強いので好み。
高いイヤホンとも比較しても解像度や分解能は劣るものの、ダイレクトな低音や前に出てくるような音のバランスをこの価格得られると考えると、コスパは高いように思える。
5000円台でイヤホンを探している方、または普段使い用の2台目を考えている人には満足できるのではないか。